ECサイトを運営していく上では、SNSの活用は欠かせません。
その中でもInstagram(インスタグラム)は非常に高い集客性があるため、必ず活用が必要なSNSの1つです。
しかし、ECサイト運営でInstagramをどのように活用すればいいのかわからない!という方も少なくないのではないでしょうか。そこで本記事では、ECサイト運営でInstagramを使う理由や活用方法、成功事例を含めて紹介していきます。
「そもそもInstagramって何?」
「Instagramは本当にECサイトに活用できるの?」
「どのようにInstagramを活用していけばいいの?」
などとお考えのEC担当者の方に必見です。
目次 1. Instagramとは? 4-1. GU 4-2. 無印良品 4-3. カルディコーヒーファーム 5. まとめ |
Instagram(インスタグラム)とは、写真や動画を中心としたコンテンツを発信できるSNSです。
自身がフォローしたユーザーの投稿やストーリーズを確認できます。
また、フォローし合っているユーザーであれば、専用のチャット機能も利用できるため、Instagram内でコミュニケーションを取ることも可能です。国内では「インスタ」と呼ばれ、10代〜20代を中心に世界的に利用されています。
通常の投稿の他にも、「ストーリーズ」と呼ばれる、24時間で消える投稿やライブ配信機能も存在しています。
Instagramは、1つのサービスだけで様々な機能を利用できるため、人気を集めていると言えるでしょう。
Instagramは個人だけではなく、法人として利用が可能となっており、ブランディングやサイトへの訴求手段としても活用されています。
前述の通り、Instagramは10代〜20代のアカウントが多く、おしゃれな投稿などが「インスタ映え」と呼ばれています。
また、投稿自体に文章は少なく、写真・ハッシュタグを効果的に使用していることがInstagramの特徴です。
ハッシュタグはInstagram内で検索できるため、ユーザーは気になった投稿と類似した投稿を調べることができます。
例えば、タピオカの投稿に店舗名のハッシュタグがついている場合、ハッシュタグから同じ店舗のタピオカの投稿を探すことができ、どのような商品が販売されているのかすぐに確認可能です。
さらに、Instagram内で検索することで、最新の流行について情報収集もできます。
Instagramが他のSNSと大きく違う点として、「アルゴリズム機能」が挙げられます。
アルゴリズム機能とは、自身のフォローしている人や閲覧しているコンテンツに応じて、Instagramで表示される投稿が最適化される機能です。つまり、スイーツの投稿をメインで見ているユーザーに対しては、スイーツに関連した投稿が表示され、車に関する投稿をよく調べているユーザーに対しては、車に関連する投稿が自動的に表示されます。
そのため、何度か検索するだけで、自身の興味のある投稿だけが表示されるようになるのです。
Twitterなどは、自身がフォローしているアカウントの投稿以外は表示されることがなく、自身が検索することでフォローしていない投稿を確認できます。そのため、アルゴリズム機能が他のSNSとの大きな違いと言えるでしょう。
ECの運営でInstagramを使う理由は大きく分けて以下の3つです。
・SNSで情報を収集して商品を購入するユーザーが増えている
・画像や利用シーンを見せることで、購入後のイメージを想像しやすい
・ショッピング機能を活用してサービス内で商品訴求ができる
近年検索エンジンではなく、SNSを通じて情報収集を行い商品を購入するユーザーが増えています。
特にInstagramは前述したユーザーが多く、商品購入に大きな影響を与えているのです。
そのため、ブログで商品紹介ページを公開するよりも、Instagram内で商品紹介を行う方が、購買率が上昇します。
インターネットやスマホが身近に存在している10代〜20代にとって、SNSは商品の存在を知るためのツールの1つとなりつつあるため、Instagramを活用することでECサイトの売上を伸ばすことが可能です。
Instagramは文章ではなく、画像や動画をメインに投稿します。
そのため、ECサイト内ではわかりずらかった商品の詳細や、違う画角からの写真を確認できるため、ユーザーは購入後のイメージを想像しやすいです。また、ファッションブランドであれば、コーディネートされた投稿をアップすることで、具体的な利用シーンをイメージできます。
少し複雑な製品でもライブ機能を活用すれば、どのように使用するのかを動画で確認でき、視聴者からの質問に対してすぐにレスポンスがあるため、ユーザーが抱えている悩みをその場で解決可能です。
さらに、Instagramを活用してブランディングを行うことで、自社ECサイトの存在を認知してもらうための広告出稿が不要となり、コストを抑えて集客できます。
Instagramには、「ショッピング機能」と呼ばれる商品タグやURLを設定できる機能が存在しています。
例えば、ストーリーズに表示されている画像に対して商品タグをつけることで、ユーザーがクリックすると自社ECサイトに遷移できます。そのため、ユーザーは商品の名前を調べて、検索エンジンからECサイトを開き商品を購入する必要がありません。また、Instagram内にもECサイトの構築が可能ですので、遷移することなく商品購入が可能です。
ただし、ショッピング機能やECサイト構築は、一定のフォロワー数とInstagram側での審査が必要になりますので、予め注意しましょう。
続いては、以下3つのInstagramの活用方法を解説していきます。
・Instagramページ
・Instagram広告
・Instagramショッピング
通常のInstagramページには、フォロワー数や今までの投稿数だけではなく、自社公式サイトやECサイトのURLを掲載できます。画面中央には、今までの投稿が表示されており、それぞれ確認が可能です。
投稿の中には、写真やいいねの数・コメントなどが表示されています。
コメントの中にハッシュタグをつけることで、自動的にリンクに切り替わり、クリックするだけで検索画面に切り替わります。
また、ファッションブランドをメインに展開している企業であれば、自社ブランドを身につけた写真の投稿や化粧品販売を販売している場合は、製品に含まれている成分を紹介することが多いです。
ブランド品や人を被写体とする場合は、写真の表示は正方形であることに意識が必要です。
被写体が左右に広がっている場合は、画面から見切れてしまう可能性があるため、被写体を中央に置いた写真撮影が必要になります。さらに、投稿する内容はアカウントによって統一するようにしましょう。
例えば、商品を撮影する際は同じ背景に統一するなど、世界観が異ならないように注意が必要です。
Instagramには、「ストーリーズ広告」と「ブランドコンテンツ広告」が存在しています。
ストーリーズ広告では、ストーリーズが切り替わる際に表示される広告となります。
商品の紹介を行う広告だけではなく、アンケート機能を付帯したストーリーズ広告の割合も増加しており、商品訴求と同時にアンケートの獲得も可能です。
また、ブランドコンテンツ広告とは、協力関係にあるアカウントがビジネスとしてブランドの広告を出稿することを指します。
主にInstagramで活動するインフルエンサーが活用している広告であり、ブランドに興味を持っているユーザーだけではなく、インフルエンサーに興味を持っている幅広いユーザーに対しても商品情報を届けることが可能です。
表示広告はInstagramのアルゴリズムに基づいて表示されるため、自社商品を求めているターゲトに対して、自動的に訴求してくれます。
Instagramには、「ショッピング機能」が存在しています。
ショッピング機能では、画像にはECサイトと紐付けたショッピングタグの設定が可能であり、ショッピングタグには商品の価格などが表示さ、ユーザーはスムーズにECサイトへと遷移可能です。
また、ショッピング機能ではInstagramのメイン画面にもECサイトの展開が可能となり、直接商品の販売もできます。
ショッピングタグの設定に費用は発生しませんが、以下の4つに注意が必要です。
・ビジネスとしてコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
・Instagramのアカウントをビジネスに変更する
・InstagramのアカウントとFacebookとの同期が完了している
・Facebook内でショップセクションの登録、またはビジネス登録を行った上でカタログの作成が完了している
上記4つの登録が完了していなければ、ショッピングタグの設定はできませんので、予め注意しましょう。
Instagramを活用したECサイトを3つ紹介していきます。
・GU
・無印良品
・カルディコーヒーファーム
引用元:https://www.instagram.com/gu_for_all_/?hl=ja
GUは、2021年4月時点で137万人フォロワーが存在しているアパレルブランドアカウントです。
1日の投稿数は平均して3本〜7本程度となり、単に自社の商品を紹介するのではなく、自社ブランドの商品を着ているアカウントを取り上げ、コーディネートを合わせて紹介している点が特徴です。
紹介するコーディネートは、全てがGUブランドではなく、カバンや靴に関しては他社製品なのにもかかわらず、自社アカウントで取り上げている点が他にはない投稿の方法と言えるでしょう。
また、投稿内容には紹介している製品の価格や特徴・何を意識したコーディネートなのかも詳細に掲載されているため、ユーザーはコーディネートに意図を把握した上で購入可能です。
さらに、ストーリーズでは、投稿した内容を表示するのと同時にショッピング機能も用いており、タップするだけで商品購入ページに遷移できます。そのため、投稿を確認し気いったユーザーは、ストーリーズから商品の購入が可能です。
引用元:https://www.instagram.com/muji_global/?hl=ja
無印良品は、生活を豊かにする雑貨や食料・オリジナルの家具家電を販売している企業であり、2021年4月現在で274万人以上のフォロワーが存在するアカウントです。
投稿頻度は1日に5本〜10本程度となっており、自社で新たに出す商品の紹介や既存商品について投稿しています。
また、販売している小物の使い方や食料品をうまく活用したレシピなども投稿しています。
さらに、無印良品の各店舗のスタッフが、実際に販売しているおすすめの商品について動画で紹介しており、おすすめの使い方や理由・特徴などを詳細に解説しています。
ストーリーズは頻繁に投稿しておらず、3日に1回程度ショッピングタグ機能を用いて投稿しています。
引用元:https://www.instagram.com/kaldicoffeefarm/?hl=ja
カルディコーヒーファームとは、コーヒーを中心に輸入食品を販売している企業となり、2021年4月現在で72万人のフォロワーが存在するアカウントです。投稿頻度は比較的少なく、1日に何度か投稿する日もあれば、4日間程投稿しない日もあります。投稿している内容としては、自社で販売している製品の特徴や新商品、一押しの商品をメインに置いて投稿しています。また、自社で販売している食料品のおすすめのレシピや盛り付け方法を投稿しており、気になる商品があればすぐに購入可能です。
ストーリーズは投稿が行われる度に更新しており、価格や特徴を完結に紹介しています。
ショッピングタグも設定されているため、「もっと見る」から商品販売ECサイトまですぐに遷移できます。
いかがだったでしょうか?ECサイト運営に置いてInstagramは非常に重要な集客手段でありブランディングツールと言えます。さらに、広告費用をかけることなくユーザーに対して、自社で販売している商品を訴求可能です。
ECサイトのアクセスを伸ばしていくためには、Instagramの活用が必要不可欠と言えるでしょう。
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