世界で最も利用されているEC構築プラットフォーム「shopify(ショッピファイ)」。
低コストで始めることが出来て、機能拡張性が高いことで人気です。
日本でもどんどん利用され始めており、最近耳にすることが多いのではないでしょうか?
「shopifyでECサイトを立ち上げようとしている」
「売れるECサイトを作りたいと考えている!」
「shopifyでECサイトを構築しようと考えているが、何から始めたらいいかわからない...」
と考えている方に向けて、本記事ではshopifyでECサイト開設する前にやるべき5つのことをご紹介いたします!
ECサイトをただ開設するだけでは効果は出ません。
「売れる」ECサイトを構築することで、売上が最大化します。
【立ち上げまでの流れ】
①予算取り
②コンセプトメイク
③ベンチマークサイト探し
④shopify構築準備
⑤テスト
まず、何にいくらかかるかを算出し、予算の確保から始まり、自社の商品・サービスを誰に、どのようなコンセプトで届けるかを定義し、実際のサイト構築のために必要な機能を洗い出し、実際の実行フェーズに入っていくまでを解説いたします。
自分でコードが書ける、書けない。専門的知識がある、ない。
会社のリソースがある、ない。など変数があると思いますが、ここでは、コードが書けず、専門的知識も、会社のリソースもないという企業様向けにざっくりとした予算感をお伝えいたします。
ライト プラン |
ベーシック プラン |
スタンダード プラン |
プレミアム プラン |
プラスプラン |
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月額費用 |
$9 (約945円) |
$29 (約3,045円) |
$79 (約8,295円) |
$299 (約31,395円) |
$2,000 (約210,000円) |
shopifyには月額の利用料が発生し、それは選択するプランごとに金額が異なります。
また、機能を拡張するためにアプリというものをインストールして運用するのが一般的です。29ドルのベーシックプランと無料のアプリでオンラインショップに必要な機能は網羅しております。
プランの大きな違いとしては販売手数料、カスタム配送料、スタッフアカウント数、レポート、ギフトカードが挙げられます。以下にて、各プランごとの機能や特徴、選び方をご紹介してますので是非ご覧ください!
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shopifyのデメリットとして、日本語にローカライズされていない部分や、デザインリテラシー、コーディングスキルを一部必要とする部分がございますので、制作は委託する事をオススメいたします。
最低50万円程度で制作可能ですが、デザイン的なカスタマイズ、機能の開発などで構築費用は高くなっていきます。
ECサイトは、赤子に例えられる事が多いですが、作ったあとは生まれたての赤子も同然です。作ったあと、どう自社のECサイトを認知してもらうか。様々な施策を検証する必要がございます。
最低でも30万円程度のマーケティング予算がないと検証ができない場合が多いです。
shopifyは、世界一のEC構築プラットフォームです。日々追加機能や、新しいアプリが登場いたします。作った後も、構築を委託した会社や、マーケティングを支援してもらっている会社に、保守サポートをお願いし、わからない事があったら聞ける状態を作っておく必要があると良いと思います。
ネクスト エンジン |
ロジクラ |
ロジレス |
シッピーノ |
|
費用 |
・月額利用料10,000円 / 月
・従量課金制 受注件数 |
・プラン料金 スタンダード (¥25,000/月) or WMSプラン (¥25,000/月)
・連携料金 Shopify連携+¥10,000/月 |
お問い 合わせ |
・月額利用料 9,800円 / 月
・従量課金制 自動出荷件数30件~(@30円)
・ストアSKU 501件~ (¥5,000/月~) |
機能 |
・受注管理 ・出荷管理 ・在庫一元管理 |
・注文情報 ・入荷情報 ・在庫情報 の一元化 ・追跡番号の同期 |
・受注管理 ・出荷管理 ・在庫一元 管理 |
・注文情報の 自動取り込み ・自動出荷依頼 ・他店舗との在庫一元管理 |
自社ECサイト以外に出店している商品がある場合は、在庫数の連携などにネクストエンジン利用したり、問い合わせ対応を外注するなどのオンラインショップを運営するにあたり効率化を測ろうとするための工数削減のための費用も確保しておいた方がいいと思います。
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費用の合計
=初期費用:100万円
=月額:40万円
商品素材や、その他細かなものを踏まえて、ざっくりではございますが
最低限でもこの程度の予算は用意しておく必要はあると思います。
ECサイトのコンセプトがしっかり決まって
いると、その後のデザイン、マーケティング手法などの意思決定がしやすくなります。
何より、ターゲットによりささるECサイトを作り上げることができます。そのため、ここではコンセプトメイクを簡単にご説明し、コンセプトが浮かびやすい質問集を記載したいと思います。
そもそも誰のためのECサイトなのかターゲットを定義します。
自分がほしいものを作っていても商品は売れません。そのために”目線”を定義し、その人に憑依させた状態で、コンセプトメイクをしていきます。
ターゲットの決め方は、様々ありますが、下記の項目に沿って決めていけば決めやすいと思います。
(1)属性
・年齢
・性別
・居住地
・趣味
・家族構成
(2)嗜好
・価値観
・性格
・願望
・課題
・ライフスタイル
・接触の多いメディア(TV/新聞/ウェブ等)
・よくチェックするサイトやブログ
(3)ビジネス属性
・業種
・職業
・部署
・役職
・年収
・学歴
STEP1で定義した、ターゲットにとって、自社の販売商品はどのような価値を提供するのか?を考えます。ここで大切な概念としては、商品(ツール)と提供価値は違うという事です。
車は、素早い移動という価値を提供しており、携帯電話も、全世界の人々と通じれるという価値を提供しております。
つまり、その商品、サービスを通じて顧客にどんな価値を提供しているのかを定義することが重要です。
提供価値が決まった時点で、社内向きのコンセプトは決まったと言えるでしょう。
より具体的に理解ができるように、事例をいくつかご紹介させていただきます。
スターバックスでは、ただコーヒーを販売しているのではなく、
仕事場でもなく、家でもなく、どちらでもない”居心地が良い第三の場所”を提供価値に決めました。
そのため、内向きのコアコンセプトは、”サードプレイス”。と定めました。
こちらのコンセプトメイクがあったからこそ、居心地が良い空間づくりに注力し、
それ自体が差別かポイント(付加価値)になり、他の企業より少しコーヒー自体の値段は高いですが、
顧客に選ばれ続けるブランド力があります。
レッドブルでは、飲料を販売しているのではなく、
飲んだ後の、エキサイティングな体験を提供価値として定義していました。
より顧客に届きやすように、キャッチコピーである、
”翼を授ける”は有名なキャッチコピーなので一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
エキサイティングな体験ができるという提供価値に沿って、
その後のマーケティングは、スポーツであり、より熱狂しているコアなファンがいる、
マイナースポーツで、一部の熱狂者がいるスノーボード、マウンテンバイク、ハンググライダーなどのスポーツマーケティングをしていきました。
モスバーガーでは、業界2番手ではあるものの、
不動の2位のポジションを確立しています。
モスバーガーのコンセプトは、”おいしさを追求する”であり、
業界1番手の企業とは違い、価格競争をするのではなく、美味しさを顧客に届け続ける事を選択しました。
ブランディングでも、”手作り感””食材へのこだわり””地域に密着した商品開発”などなど、
他社ではできないブランドを確立しています。
予算どり、ターゲット、コンセプトまで決まったら、実際にオンラインショップを開設するにあたって、具体的に、必要な機能、実現したい事を想像するために、ベンチマークとなるサイトを探します。
企業探しは、下記に紹介しているギャラリーサイトか、グーグルでキーワードを検索し、探す方法がいいでしょう。
・競合観点:自社の商品と類似商品を扱っている
・ターゲット観点:価値を提供するターゲットが似ている。
・コンセプト観点:顧客に与えたい印象(コンセプト)が似ている。
の三つの観点で、ベンチマークする企業を選びましょう。
・UI /UX観点:他のサイトとは違い、使いやすい、見やすいポイントはあったか?
・販促観点:ポイント、クーポン、おすすめ商品レコメンドなどの販促にまつわる機能はどのようなものを使ってるか?
・決済観点:どのよな決済のバリュエーションがあるか?
・配送/物流:ギフトラッピング、その他配当オプションなど特質すべきものはあったか?
などの観点で、自社に取り入れるべき、ポイントを洗い出しておきましょう。
最終的なチェック項目として、
( Instagram、Facebook、他サイトへの購入ボタンの設置、Google ショッピング)
(shop名にちなんだドメインを取得するか、すでに取得されている場合は、会社名を加えるなどして対応しましょう)
おおよそshopifyのテーマで網羅されていますが、デフォルトに無い、ページを作成する場合は、HTMLやCSSでコーディングが必要になってくるページもあるかと思いますので確認しておきましょう。
よくあるページ例)
運営会社ページ、ストアページ、問い合わせページ、Aboutusページ、よくある質問ページなど、最低限必要な
自動返信メール、ターゲティングメール、「ようこそ」のメッセージ、電子レシート、購入をお忘れじゃありませんか?(カゴ落ちメール)、受注確認メール、発送のお知らせメールなどを設定しましょう。
商品素材、サイトMVなどに使うカバー画像などを準備しましょう。
デザインのテーマが決まったら、原稿の準備をしましょう。
上記で決めたターゲットに憑依し、その人にとって刺さる言い回しや、わかりやすい表現を意識し考えると良いと思います。
GAなどをインストールし、サイトを分析する準備をしましょう
送料は、デフォルトでは全国一律1000円となっているので、地域別や〇〇円を超えたら送料無料など顧客メリットがある形で設定しましょう。
shopifyは後々ECサイト自体を成長させていく前提のシステムです。そのため、ここでは必要最低限のアプリにし、売り上げに比例して徐々にECサイトを育ててさせていきましょう。
いかがだったでしょうか。私個人的には、②のコンセプトメイクが一番重要だと感じており、ここが固まれば、その後の意思決定や準備もスムーズに進んでいくのではないかと思っております。
このように、誰でも自社ECサイトを開設できるShopify(ショッピファイ)ですが、ネットショップは作るだけでは効果は出ません。
立ち上げる前にしっかり準備し、売れるECサイトを制作して、適切なサイト分析・運用することでs利益を最大化させます。また、外部システムの連携や開発をするためにパートナーが必要となります。
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