IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者の方々を対象として、業務効率化・売上アップのためにITツールを導入する経費の一部を補助する制度のことです。
Shopify(ショッピファイ)を利用したECサイト制作はIT導入補助金の対象になります。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、事業環境に与えた影響や感染防止のために対策をする企業に対して政府から公布されるのが今回新たにIT導補助金C類型が追加されました。
具体的には、サプライチェーンの毀損への対応、非対面型ビジネスモデルへの転換、テレワーク環境の整備等に取り組む企業のIT導入を支援するための補助金です。C類型は最大3/4、450万円の補助を受けられます。
また、2021年の受け付けも開始いたしました!
本記事では、IT導入補助金の申請方法や必要な資料をご説明いたします。
是非、IT導入補助金を利用したいと考えている担当者さまは参考にしてみてください。
「私の会社は補助金対象者なの?」
「ECサイト制作をしたいけど補助金対象なの?」
「補助金を利用してshopify(ショッピファイ)構築を検討しているので詳しい話を聞きたい」
という方必見の内容になっています。
ShopifyのECサイト構築はIT導入補助金対象
そもそもECサイト制作自体が補助金の対象になるのでしょうか?
結論からいうと、『ECサイト制作はIT導入補助金の対象になります。』
IT導入補助金の公式HPに記載されている対象ITツールは以下の通りです。
ECサイトは「顧客対応・販売支援」に該当するのでIT導入補助金対象になります。
ECサイトがIT導入補助金対象になることはわかりましたが、制作会社はどこに依頼してもいいの?という疑問が出てくるかと思います。答えは、「NO」です。
補助金対象の企業は?
まず、自分の会社がIT導入補助金を受ける条件に合っているか確認する必要があります。
上記画像が対象の企業となります。
以下に当てはまる事業者は対象外になります。
①発行済株式の総数又は出資価格の総額の2分の1以上を同一の大企業が所有している中小企業・小規模事業者等
②発行済株式の総数又は出資価格の総額の3分の2以上を大企業が所有している中小企業・小規模事業者等
③大企業※の役員又は職員を兼ねている者が、役員総数の2分の1以上を占めている中小企業者
申請期限は?
2020年の申込期限は終了してしまいましたが、
新たに「IT導入補助金2021」の交付が決定いたしました!
現在時点(2021.06.16)でのスケジュールは上記になります。
※スケジュールが変更されることがありますので、随時IT導入補助金の公式HPで確認してください。
事前に準備するもの
申請プロセスをスムーズに行うために事前に3つのものが必要なものがあります。
①gBizIDプライムの取得。
申請を行うためには「gBizID」のID発行が必要になります。
こちらのgBizIDサイトから無料で取得することができます。発行までに2週間ほどかかるので、すぐに発行することをおすすめします。動画でアカウント発行の流れが紹介されているので、ぜひご覧ください。
②「SECURITY ACTION」宣言
「SECURITY ACTION」の★一つ星要件である「情報セキュリティ対策5か条」に関して取り組むことに同意することが必要です。「SECURITY ACTION」とは、情報セキュリティ対策に取り組むことを宣言する制度です。
ITツールの導入時には、セキュリティ面を考慮することも重要です。また導入後も、情報セキュリティ対策の継続や向上をめざす取組みを行ってもらうことが目的となり、IT導入補助金を申請するにはSECURITY ACTIONを宣言することが必須要件となりました。
こちらの独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のサイトから行うことができます!
③必要書類の準備(個人事業者の方は準備する内容が異なります。)
・履歴事項全部証明書
交付申請日から遡って、3ヶ月以内に発行されたもの
・法人税の納税証明証
直近分のもの、税務省の窓口にて発行されているもの。
※電子納税証明証(納税証データシートなど)は認められません。
IT導入補助金申請〜交付までの流れ
事前準備が終了したら、申請者と支援事業者でバトンを渡し合いながら申請まで行います。
以下にて、具体的にご紹介いたします。
1. ECサイトを依頼する制作会社(IT導入支援事業者)を決める
2. 支援事業者からメールで送られる申請マイページへの招待を受ける
3. 申請マイページ招待メールに記載のURLのから、申請マイページを開設
4. gBizIDにてログインを行いアカウントを開設する。
5. 申請マイページから交付申請の作成を開始
基本情報、財務情報、経営情報の入力、必要書類の添付、申請類型の選択をします
(上記の必要書類が履歴事項全部証明書と法人税の納税証明書になります。)
6. ⑤の入力完了後、支援事業者による⑤での入力された情報の確認・IT導入支援事業者担当者情報・計画数値・導入するIT入力ツール情報の入力
7. 支援事業者の上記の入力完了後、申請者による申請要件の確認・賃金情報・第三者情報の入力・申請内容の確認
8. SMS認証による本人確認を行い交付申請を事務局へ提出
9. 事務局での審査、外部審査委員会においての審査を経て事務局は採否を決定し交付決定
以上が交付までのプロセスになります
以下のことが注意点として挙げられます。
・原則、交付決定前に契約・発注・納品・支払いを行った申請は補助金を受けらません。(※例外あり)
・申請結果が出るまで約1ヶ月〜1ヶ月半かかります。
※「2020年4月7日以降」にITツールの契約が行われた場合でも交付申請までに当該ITツールとそれを提供する IT導入支援事業者が事務局に登録すれば申請が可能です。
IT導入支援事業者とは?
実は...どのECサイト制作会社に依頼してもIT導入補助金を使用できるわけではないのです。
IT導入補助金を使用してECサイトを制作できる会社は「IT導入支援事業者」と呼ばれます。
IT導入補助金を受けるには政府から認められたIT導入支援事業者に依頼する必要があります。
さらにいうと、IT導入補助金を使用してShopifyでECサイトを制作したい場合は、ITツールにShopifyを登録しているIT導入支援事業者である必要があります。