1. トップ
  2. サンキュークーポンとは?効果的な使い方・活用事例・売上アップのポイントを解説

サンキュークーポンとは?効果的な使い方・活用事例・売上アップのポイントを解説

  • #サンキュークーポン
  • #売上UP

 

 

ECサイトや店舗での購入後に「次回使える●%OFFクーポン」をもらった経験はありませんか?


それは多くの場合、「サンキュークーポン」と呼ばれる販促施策のひとつです。サンキュークーポンとは、購入や来店などの行動に対する“ありがとう”の気持ちを伝えつつ、再訪やリピートを促すためのクーポンのこと。

単なる割引手段ではなく、「感謝の気持ちを伝えながら売上やロイヤルティを高める」という点が、サンキュークーポンの大きな特長です。
特に競争の激しいEC市場では、初回購入者をいかに定着客にするかが課題。その中で、心理的な好印象と購買動機の両方を与えられるこの手法は、非常に有効です。

 

本記事では、サンキュークーポンの意味や効果的な使い方、配布タイミングや成功事例、注意点までをわかりやすく解説します。

 「購入後の顧客体験を良くしたい」「リピート率を上げたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

 

サンキュークーポンとは?

 

 

サンキュークーポンの意味・定義

サンキュークーポンとは、購入や来店などの行動に対して「ありがとう(Thank you)」の気持ちを込めて発行するクーポンのことです。
多くの場合、次回以降の購入や来店時に使える割引クーポンとして提供され、リピート促進や顧客満足度向上を目的とした販促施策の一環として活用されます。

顧客に感謝を伝えると同時に、「また利用したい」という気持ちを自然に後押しするのが大きな特徴です。

 

 

EC・通販・実店舗などで活用されている場面

サンキュークーポンは、さまざまなチャネルで利用されています。

 

  • ECサイト・ネットショップ:購入完了ページ、注文完了メール、発送完了メールなどでクーポンコードを表示
  • 通販・カタログ販売:商品同梱の納品書やチラシに記載し、次回注文時に使用できるようにする
  • 実店舗:レジで配布される紙のクーポンや、レシートに印字された割引情報として活用

近年では、LINEやメルマガでのサンキュークーポン配信も一般化しており、デジタル・アナログを問わず幅広いタッチポイントで活用されています。

 

 

「サンクスクーポン」「お礼クーポン」との違い

「サンキュークーポン」と同じ意味で使われる言葉に、「サンクスクーポン」や「お礼クーポン」があります。
基本的な目的や内容は同じで、いずれも顧客への感謝と再訪を促すためのクーポンです。

ただし企業によっては、以下のように使い分けられているケースもあります。

 

用語

ニュアンス/使われやすい場面

サンキュークーポン

ECサイト・デジタルマーケティングでの一般的表現

サンクスクーポン

実店舗・チラシなど紙媒体での使用が多い

お礼クーポン

年末年始やキャンペーン期間中の感謝施策に多い

どの名称を使うかは自由ですが、ブランドイメージや顧客層に合わせた表現を選ぶことが大切です。

 

サンキュークーポンを導入する目的とメリット

 

サンキュークーポンは単なる割引手段ではなく、顧客との長期的な関係構築を支える重要な施策です。
ここでは、導入の主な目的と得られるメリットを4つの視点から解説します。

 

初回購入後のリピート促進

ECサイトや通販において最大の課題のひとつが、「初回購入で終わってしまう顧客」の存在です。
この一度だけの購入を「次回」に繋げることができるのが、サンキュークーポンの大きな役割です。

 

  • 「次回使える●%OFF」のクーポンを発行することで再訪のきっかけに
  • 有効期限を設けることで早期の再購入を促進
  • 販売促進だけでなく、購買習慣の定着にもつながる

1回購入しただけの“新規客”を“リピーター”へと転換させる手段として、非常に有効です。

 

顧客ロイヤルティの向上

「ありがとう」という気持ちをクーポンという形で届けることは、単なる割引以上に“おもてなし”としての印象を強めます。
ユーザーにとっては「大切にされている」「また利用したい」と思える体験となり、顧客ロイヤルティ(忠誠心)向上につながります。

 

また、満足度の高い体験は以下の好循環を生みます。

  • 再訪率アップ
  • 平均購入単価の増加
  • ポジティブな口コミや紹介の拡大


離脱防止・カゴ落ち防止との併用

購入直前で離脱したユーザーに対して、「今だけ使えるサンキュークーポン」や「カートに入れてくれてありがとう」といった感謝ベースの割引を提示することで、離脱抑止にも活用できます。

 

具体例

  • カゴ落ちメール内でクーポンを提示する
  • カート画面でクーポンのバナーを表示する
  • ポップアップで「今だけ割引」を通知する

このように、カゴ落ち対策と組み合わせることでCVR(コンバージョン率)を改善することも可能です。

 

感謝の気持ちを伝えることでブランド好感度UP

近年のマーケティングでは、単に安く売るよりも「心地よい顧客体験(CX)を提供すること」が重視されています。
その中で、サンキュークーポンは感謝を伝えるシンプルかつ効果的なコミュニケーションツールとなります。

 

  • 「またここで買いたい」と感じる心理的接点を作る
  • 値引きではなく、“心遣い”としての印象を与える
  • SNSやレビューで好意的に言及されやすい

 

このように、顧客体験を起点としたブランド好感度の向上にもつながる施策です。

 

サンキュークーポンの主な配布タイミングと手段

 

サンキュークーポンは「感謝+次回購入促進」を目的とするため、ユーザーとの接点に自然に組み込むことが大切です。
ここでは、効果的に配布できるタイミングと手段を具体的にご紹介します。

 

購入完了後のサンキューページで表示

購入完了直後の「サンキューページ(Thank youページ)」は、顧客が満足感と期待感を最も感じているタイミングです。
この瞬間に次回の特典を提示することで、心理的に好印象を残しやすく、再購入へのモチベーションを高められます。

 

  • 「今回のお買い上げ、ありがとうございます!次回使える10%OFFクーポンをプレゼント」
  • クーポンコードと有効期限を明示し、印象に残る演出を意識すると効果的です。

発送完了メール・注文完了メール内に挿入

購入後に送られる自動メールも、サンキュークーポンの配布に適したタイミングです。
特に、発送完了メールでは「商品が届くワクワク感」と一緒に、「次回も使える特典」が届くことで、ポジティブな印象を強化できます。

 

ポイント

  • 商品発送通知の末尾に自然に挿入する
  • クーポン使用時の注意点や有効期限も明記
  • メールタイトルに入れすぎると開封率が下がる可能性があるため、文中での丁寧な訴求がおすすめです

納品書・商品同梱チラシに記載

実物の商品と一緒にクーポンを届ける手段は、リアルな接点を活かした温かみのあるアプローチです。
紙に印刷されたクーポンは、ユーザーの手元に物理的に残るため、再訪のきっかけになりやすいのが特徴です。

 

活用例

  • 納品書の下部に「次回ご購入時に使えるクーポンコード」を印刷
  • 商品同梱のチラシやミニカードに感謝のメッセージ+割引情報を記載
  • 季節限定・期間限定のデザインにして特別感を演出

LINEやメルマガでのフォローアップ配信

購入後しばらくしてから、LINEやメルマガで「サンキュークーポン」を再度送るのも効果的です。
これは、継続的なリマインドや再訪の動機づけとして活用できる手段です。

 

おすすめの活用法

  • 購入後3日〜1週間を目安に再送
  • 「前回のお買い物、ありがとうございました!」と一言添える
  • スタンプカードやLINEクーポン機能と連動して、リピーター施策と連携させるのも有効です

 

効果的なサンキュークーポンの設計ポイント

 

サンキュークーポンは、ただ「割引」を提供するだけでなく、リピート率や顧客満足度を高める設計が重要です。
ここでは、成果につながるサンキュークーポンを作るための4つの具体的な設計ポイントを解説します。

 

割引率 or 金額設定(5%OFF、300円引きなど)

割引の種類は大きく分けて「割引率(%OFF)」と「定額値引き(〇円引き)」の2つがあります。
顧客単価や商品の価格帯に合わせて、どちらを採用するかを決めましょう。

 

  • 【割引率(例:5%OFF、10%OFF)】  → 高単価商品の多いショップにおすすめ。割引額のインパクトが出やすい
  • 【定額値引き(例:300円引き、500円引き)】  → 低単価商品の場合に効果的。お得感が明確で伝わりやすい

さらに、「送料無料」などの価格以外の特典も、クーポン形式として活用できます。

 

有効期限の工夫(緊急性・再訪の動機付け)

クーポンに有効期限を設けることで、ユーザーに「早めに使わなければ」という動機を与えることができます。

 

  • 例:発行から7日間/購入日から14日間有効 など
  • 「○日以内のご利用で○%OFF」といった期限付きメッセージが再訪を後押し
  • 期限が過ぎた後に「使い忘れていませんか?」とリマインド配信をするのも有効

緊急性を強調しすぎると逆効果になる場合もあるため、あくまで自然な促しを意識しましょう。

 

利用条件の明確化(例:次回購入時に使える)

クーポンの使用条件があいまいだと、顧客の混乱やクレームの原因になります。
事前にしっかりと条件を明記して、安心して利用してもらえるようにしましょう。

 

明記すべき内容の例

  • 「次回購入時に限り使用可能」
  • 「○○円以上のご購入で利用可」
  • 「セール商品には使用不可」
  • 「他のクーポンとの併用は不可」など

条件を伝える際は、小さな文字ではなく、視認性の高い場所に簡潔に表記するのがベストです。

 

デザイン・文言の工夫(親しみやすさ+信頼感)

サンキュークーポンは感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションツールでもあるため、表現方法がそのままブランドイメージに直結します。

 

ポイント

  • 「いつもありがとうございます」「またお会いできるのを楽しみにしています」などの温かみのある言葉を添える
  • フォントや色、イラストを活用してブランドらしさを表現
  • 逆に、過剰なセール感や煽り文句は避ける(例:「今だけ激安!」など)

クーポンは“割引”以上に、体験や印象に残るツールとして活用する意識が大切です。

 

サンキュークーポンの活用例・成功事例

 

実際にサンキュークーポンを導入し、リピート率や顧客ロイヤルティの向上に成功した企業は数多く存在します。ここでは、ECサイトやツール活用による成功事例を3つ紹介します。

 

リピート率が改善したECサイトの例

事例:日用品ECサイト(自社ブランド)

 

課題
初回購入後のリピート率が低く、継続的な売上につながらないという悩みがあった。

 

施策内容
購入完了ページに「次回使える10%OFFクーポン」を表示し、加えて発送完了メールにも同内容を記載。さらに、7日後にクーポンのリマインドメールも配信。

 

成果

  • クーポン利用者の再購入率が 1.8倍に向上
  • メール経由での再訪率が上昇
  • 1ヶ月以内のリピート客が全体の25%を超えるように

この事例では、サンキュークーポンが初回の「単発購入」を継続的な利用へつなぐ導線として有効に機能しました。

 

初回客→定着客への導線構築に成功した事例

事例:アパレル系D2Cブランド

 

課題
SNS広告で集客に成功するも、初回購入者が定着せずLTVが低い状態。

 

施策内容
注文完了メールに「300円OFFクーポン」を記載。さらに、次回購入時にクーポンコードを自動入力する仕組みを導入し、再購入への心理的ハードルを下げた。

 

成果

  • 初回客のリピート率が 従来比で約2.3倍に改善
  • クーポン使用率は30%以上
  • SNSで「丁寧な対応がうれしい」とブランド好感度が向上

「感謝」と「再訪のきっかけ」を同時に提供することで、顧客との関係構築に成功した好例です。

 

Recustomerの活用により返品後フォローとしてクーポン提供

事例:コスメ系ECサイト(Shopify運用)

課題
返品後の顧客の離脱率が高く、「一度返品した顧客は二度と戻ってこない」という状態に悩んでいた。

 

施策内容
返品完了後にRecustomerの自動通知機能を使って、「次回購入時に使えるサンキュークーポン」を配信。返品理由に関わらず、顧客に感謝を伝える内容で構成。

 

成果

  • 返品後2週間以内の再購入率が 0% → 12%へ改善
  • 顧客から「返品対応が丁寧で安心した」「また利用したい」といった声が増加
  • 販売機会の損失を最小限に抑え、ブランド信頼度の向上にも貢献

このように、返品や交換のネガティブな体験を、ポジティブな再訪機会へと転換する施策として、Recustomerとサンキュークーポンの組み合わせは高い効果を発揮しています。

 



サンキュークーポン運用時の注意点

 

サンキュークーポンはリピート促進や顧客満足度向上に効果的な施策ですが、運用方法を誤ると逆効果になる可能性もあります。ここでは、導入後に注意すべき3つのポイントを解説します。

 

クーポン乱発による値引き慣れのリスク

最も注意すべき点は、クーポンの出しすぎによって「割引が当たり前」という認識を顧客に持たれてしまうことです。これにより、通常価格での購入が敬遠され、利益率の低下やブランド価値の毀損につながる恐れがあります。

 

対策

  • サンキュークーポンは「特別なお礼」として位置づけ、頻度やタイミングを制限する
  • 「2回目のみ使用可」「初回購入者限定」など、明確な使用ルールを設ける
  • クーポンを「割引」ではなく、「次回送料無料」「おまけ付き」などの付加価値型施策に切り替えるのも有効

不正利用・転売対策(コード個別化など)

汎用的なクーポンコードを使っていると、SNSや掲示板で拡散されるリスクがあります。これにより本来対象外のユーザーにまで広がってしまい、想定外の損失や不正な使用につながるケースも。

 

対策

  • 個別発行型のクーポンコード(ワンタイム)を利用し、1ユーザー1回限りの使用制限を設ける
  • 有効期限の短いコードを発行することで拡散リスクを最小化
  • Shopifyなどのプラットフォームでは、特定条件に該当する顧客だけにクーポンを配信できる仕組みを活用

 

利用率の分析・改善施策(A/Bテスト・期限調整)

配布して終わりではなく、「どの条件・文言・タイミングで最も利用されているか」を継続的に検証・改善することが、クーポンの効果を最大化する鍵です。

 

具体的な改善施策

  • 件名や本文を変えてA/Bテストを実施(例:「〇〇様へのお礼」vs「今だけ10%OFFクーポン」)
  • 有効期限を「7日」「14日」「30日」で比較し、最も反応の高い期間を特定
  • 利用率・再訪率・CVR(コンバージョン率)などのKPIを定期的にチェックし、必要に応じて設計を見直す

分析により、思わぬ顧客層の反応や、適切な配布タイミングが見えてくることもあります。

 

よくある質問(FAQ)

 

サンキュークーポンを導入するにあたって、よく寄せられる疑問をまとめました。導入前の不安解消や運用改善のヒントとしてご活用ください。

 

Q. サンキュークーポンの平均利用率は?

  1. 業界や設計によりますが、平均で5〜15%前後が目安です。
    割引率・有効期限・配布タイミングによって利用率は大きく変動します。

たとえば、

  • 割引率が高く、7日以内に使えるクーポン → 利用率15%超
  • 通常の割引+長期有効期限(30日など) → 利用率5%以下に落ち着くケースも

重要なのは、「使われた割合」だけでなく、その後のLTV(顧客生涯価値)やリピート率を総合的に見ることです。

 

Q. 通販と実店舗での使い分け方は?

  1. 基本的な役割は同じですが、配布手段や見せ方に工夫が必要です。

チャネル

活用方法の例

EC・通販

サンキューページ/注文完了メール/LINE・メルマガでの自動配信、再訪促進に効果的

実店舗

レジで手渡し/レシート印字/同梱チラシとして配布、再来店の促しに効果的

特に実店舗では、「接客時の一言」や「スタッフからの手書きメッセージ」など人の温かさと組み合わせる工夫が効果を高めます。

 

Q. サンキュークーポンはどのタイミングが一番効果的?

  1. 最も効果的なのは「購入直後」または「商品到着直後」のタイミングです。

このタイミングは、顧客が商品やブランドに対して最もポジティブな印象を持っている瞬間。
満足度が高い状態で次回のクーポンを受け取ることで、「また利用したい」という気持ちが強まりやすくなります。

 

  • 購入完了ページに表示
  • 発送完了メールに挿入
  • 商品に同封して手元に届ける

感謝と好印象を伴う“自然な流れ”で提供することが成功のカギです。

 

まとめ

 

サンキュークーポンは、顧客への「ありがとう」の気持ちを形にしながら、再購入やロイヤルカスタマー化を自然に促す有効なマーケティング施策です。

導入の際は、割引の設計や配布タイミングを戦略的に考え、顧客体験を損なわずに価値ある特典として提供することが成功のポイントになります。

リピート率向上やLTV改善を目指すなら、サンキュークーポンはすぐにでも始められる手段のひとつです。
ブランドの“感謝”を伝えるツールとして、ぜひ有効活用してみてください。

あなたのブランドに、特別な購入体験を